b10028「発想の視点力」
三谷先生による発想法の本。
比べる、ハカる、空間で観るの3視点を身につけることで発想力が高まるよと優しく書かれている。
ただ、あまりに優しく書きすぎて、エッセンスを薄めてしまっているような気もする。

経験的に仕事において鋭い人は、数量化することに強い。
それが比べる、ハカるといった視点に通じるところなんだと思う。

| 読書(経営学)| 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10027「ハイコンセプト」 新しい時代の人材像だけど・・・ ☆

あと、期待して読んでみたけれど、これは空振り。
ドラッカーのナレッジワーカー(知識階級)の時代から、新たな人材像が求められるようになり、それは論理的な左脳ではなく、全体像を把握して感性のある右脳型となる。キーワードとして、デザイン、物語、全体の調和、共感、遊び心、生きがいがあるとする。

全体の話の方向性は、確かに間違いないのだが、全体に冗長すぎるきらいがある。
そして、感性を磨くためのトレーニングが真面目に取り組む人には悪いが、ちょっと今更という感じがしたな。
右脳を鍛えるのは大事なんだろうけれど、そういうのって、日常を生きていく中でいろいろなことに感動したり、共感したりすることから生まれていくものであって、トレーニングするものじゃないような気がするけれど。感覚の話を論理的にするとこういう風になるのかなとも思いました。こうした話は、感覚の鋭い人が書いたほうが説得力があるし、意味があるような気もしました。

あと、こうした感性の力を発揮するためには、組織がエンパワメント(権限委譲)されていて、自由なアイディアを尊ぶようなところじゃないと難しいような気もしました。

| 読書(経営学)| 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10026「星野リゾートの教科書」
経営学の基本を学び、それを今後どう使っていくのか、ということに対して、理論を実践に忠実に試してみればよいのだとする星野さんの姿勢と成果は非常に勇気づけられる。
また、星野さんの真摯さと探究心に舌をまいた。

この本を読んで思うのだが、実際に星野さんのように経営学の基本書物を読んでそれを実践しようとするには、ある程度、経営学の全体像がわからないと難しいとも思う。
全体像を把握した上で、あるところを突破するために、先人のやり方を真似ていくのは合理的なやり方なのだろう。
僕も基本に忠実に、理論を実践に活かせるようにしていかなくてはね。

| 読書(経営学)| 19:35 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10011「未来のスケッチ」 スタッフの高い満足度からすべてははじまる ☆☆
弟に勧められて、旭山動物園の成功を経営学的観点から分析した本を読んでみた。
経営学的といってもフレームワークをつかったり定量的な評価を使っているわけではなく、主に現場スタッフの内発的な動機づけや、それを生み出す仕組みについて語っている。

成功を僕なりに分解すると、
1.現場のスタッフの満足度が高い。常に高い志をもって仕事をされている。個々のスタッフに権限委譲がなされていて、裁量権が大きい。
2.スタッフ間の意識の統一が図られている。組織として目指すところがはっきりとしている。
3.スタッフの満足度が、顧客満足度につながって、口コミでの顧客増につながっている。

というところかな。

これは、サービス・マネジメントでは必須とされるサービス・プロフィット・チェーンの考え方だ。サービス業は、まず従業員の満足度からはじまる。
旭山動物園は、スタッフの満足度が高いから、すべてがうまく回転している。組織が自由で闊達な雰囲気がありつづけている。

弟がこれを推すのもわかる気がする。
僕らがこれから立ち上げようと考えているファームもこうした好循環にしたいものだね。


| 読書(経営学)| 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

b09042「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」 ☆☆
読もう読もうと思いながら、ずっと読んでいなかった本。
授業の指定本だったので、ざざっと読んでみた。

飛躍した企業の共通項を探し出して、そこからそれ以外の企業との違いを見出している。

多くはなるほどと思えるのだが、違和感があったのは次のこと。
<<・偉大な企業への飛躍を導いた指導者は、まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、つぎにどこに向かうかを決めている。
 ・「だれを選ぶか」をまず決めて、その後に「何をすべきか」を決める。ビジョンも、戦略も、戦術も、組織構造も、技術も、「だれを選ぶか」を決めた後に考える。>>p.101

違和感があったのは、バスの行き先であるビジョンを示さずに、まず人を乗せるというのはおかしいのではないかということ。
思い切って、学長の授業で質問してみたら、「この本で示されているのは変革時についてのことであり、創造(起業)時のことではない。起業時にはビジョンはもちろん必要である」とのことだった。


そのほかのメモ
<第2章>
・第五水準の指導者は個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さという矛盾した性格をあわせもっている。
<第3章>
・最高の人材は最高の機会にあて、最大の問題の解決にはあてない。
・どういう人が「適切な人材」なのかは、専門知識、学歴、業務経験より、性格と基礎的能力によって決まる。
<第4章>
・飛躍した企業は、厳しい現実に真っ向から取り組んでいる。
・ほんとうの問題は「どうすれば従業員の意欲を引き出せるか」ではない。適正な人たちがバスに乗っていれば、全員が意欲をもっている。問題は、人々の意欲を挫かないようにするにはどうすればいいかである。そして、厳しい現実を無視するのは、やる気をなくさせる行動のなかでもとくに打撃が大きいものだ。 ←個人的に疑問あり。
<第5章>
・偉大な企業になるには、三つの円(情熱をもって取り組めるもの、自社が世界一になれる部分、経済的原動力になるもの)が重なる部分を深く理解し、単純明快な概念(針鼠の概念)を確立する必要がある。
<第6章>
・官僚制度は規律の欠如と無能力という問題を補うためのものであり、この問題は不適切な人をバスにのせていることに起因する。
・飛躍した企業は、内部をくわしくみていくと、極端なほど勤勉で、おどろくほど徹底して仕事に取り組む人たちが大勢いる。
・偉大な業績を持続させるためにもっとも重要な点は、三つの円の重なる部分に入らないものであれば、どんな機会でも見送る意思をもつことである。
・「止めるべきこと」のリストは、「やるべきこと」のリストよりも重要である。
<第7章>
・飛躍した企業は技術の流行に乗るのを避けているが、慎重に選んだ分野の技術の利用で先駆者になっている。


| 読書(経営学)| 21:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

b09041「代表的日本人」 どのような状況でも悲観的にならず努力を重ねた偉人 ☆☆
内村鑑三の代表的日本人を授業のために再読。
授業の中では、この本で取り上げられている西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、、中江藤樹、日蓮について、共通しているものが何か話しあった。
それは、器の大きさであり、一貫性であり、徳であった。
そのあと、各人について話し合った。
僕は二宮尊徳がこの中では共感がもてた。
彼がすごいのは10代で親と死別し、兄弟と別れて、理解のない伯父のもとで暮らすことになるのだが、そうした運命の中でも悲観せず、状況のせいにしようともせず、誠実に努力を重ねていく点である。
日本人の美徳的なことであるが、ふつうの人にはそんなこと真似できない。

授業の中では、心、身体、頭の3つについて、それぞれ鍛えるためには鍛錬を欠かさないことが大事であるということを確認し、心については大変な状況に耐えて打開していくことで鍛えられるということだった。だから大変な目にあったらその状況を楽しまなければならないということだった。

| 読書(経営学)| 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) |

b09040「吾人の任務」前向きなメッセージ ☆☆
通ってる大学院の学長の著作を、授業の次回指定本になっていたため、読んでみた。

さすがに、経営学大学院を創設(起業)するくらいの方は、しっかりとした理想があり、前向きである。
自分も単科性を含めて2年半学んだこともあって、かなり納得のいくことが書かれている。(恐らくそういう教育が行われ、自分もコミットできるものだったのだろう。)

◎まずは肯定主義。
<<とことんまで可能性を信じよう。(略)一番大切なのは「最初から不可能だと決めつけられるものはいっさい存在しない」と思うことである。>>p.30

◎事業を選ぶときの選択基準もおもしろい。
 1.事業が成功したときの発展形
 2.ワクワク感

◎アメリカと日本の違い
<<アメリカのダイナミズムの源泉は起業家精神そのものである。アメリカでは優秀な人材がクリエイティビティを発揮してさまざまなイノベーションを行い、新たな市場価値を創造して、果敢にリスク・テーキングする社会システムが構築されていた。>>p.35

◎創業の定義
<<創業とはゼロベースより人間関係(ステークホルダーとの関係)を創り上げていくプロセスである。>>p.113

◎顧客の満足
<<成長段階において満足要因を最大限に高めて、不満足要因をつくらないことが事業拡大のポイントである。(略)不満足の口コミはすぐに伝播する。多少なりともおごった姿勢を氏示すと、すぐに顧客に伝播して、悪評を招く。その悪評は独り歩きする。>>p.114

◎クリエイティビティ
<<ひとまねはしない。常に独自性のある展開をはかりたいと考えている。知識集約型産業の成功要因のひとつがクリエイティビティ(独創性)である。(略)
 僕は常日ごろから社内の人たちに言っている。同業他社を意識するな。僕らが意識すべきなのは、「顧客のニーズ」と「僕らの理想としている姿」のみである。同業他社と比較して焦るのではなく、自らがやりたいことができていないことに焦るのである。競争優位の源泉は他の会社と比べていかにユニークなポジションを築くかである。>>p.115

◎スピード
<<優位に立つためには、常にスピードアップして、さらに優位なポジションを確保することが重要になる。(略)時間軸を圧縮して考える(略)
 ブレストしてみて、ある程度方向性が固まれば、それ以上の完成度を求めずに、まず始めてみる。もしも問題があれば、フレキシブルに変更する。>>p.117

◎従業員の意欲
<<僕は、採用時に必ず、「何が好きで、何が得意か。何がしたいか」を聞いてその希望をかなえるようにしている。社内の異動もできるかぎり希望に沿うようにしている。>>p.132

◎コミュニケーション
<<良い言葉を使い、ポジティブにものごとを考えていれば、ポジティブなイメージが生まれてくる。(略)『お金儲け』より、一人ひとりに心をこめて僕らの価値をコミュニケーションするほうがもっと重要です。>>p.136

| 読書(経営学)| 09:45 | comments(0) | trackbacks(2) |

b09038「経営はロマンだ!」 筋を通す生き方 ☆☆
昨日の学長自ら教える授業で、もっとも尊敬する経営者だとおっしゃるので、こちらの本も読んでみた。
小倉氏はどこまでも筋を通して、決して長いものに巻かれることなく自分を堅持されていて、感嘆してしまった。

自由奔放な学生時代に、枠にはまらない生き方を身につけ、肺結核をわずらって死の淵を眺めたことで、生きることへの真摯さが身についたようだ。

<<やれば分かる。やらなければ分からない。失敗したら「ごめんなさい」と謝ってやり直せばいい>>
| 読書(経営学)| 23:33 | comments(0) | trackbacks(0) |

b09037「小倉昌男 経営学」 自分の頭で考える ☆☆
大学院の昨日の授業の指定本。
ヤマト運輸の小倉昌男氏の経営に関する本。

印象に残ったのは、<<経営とは自分の頭で考えるもの、その考えるという姿勢が大切であるということだった。>> p.37

<<儲からないから止めてしまう、というのでは情けないではないか。それをやるのが経営者の意地ではないかー。起業家魂というと恰好よいが、経営者のロマンというか、夢を追うような気持があったのである。>>p.72

<<企業経営において、人の問題は最も重要な課題である。企業が社会的な存在として認められるのは、人の働きがあるからである。人の働きはどうでもいいから、投資した資金の効率のみを求めたいという事業家は、事業家をやめた方がいいと私は思う。事業を行う以上、社員の働きをもって社会に貢献するものでなければ、企業が釈迦的に存在する意味がないと思うのである。>>p.141


| 読書(経営学)| 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) |

b09033「ビジネス・インサイト」 研究室的なインサイト論 ☆☆
ビジネス・インサイト―創造の知とは何か (岩波新書)
ビジネス・インサイト―創造の知とは何か (岩波新書)
石井 淳蔵

以前、日経で読んだイノベーションの記事に紹介されていたので読んでみた。

内容は、ビジネスにおける「ひらめき」をビジネス・インサイトとして、それを起こすための教育手法について述べている。
マイケル・ポランニーの「対象に棲み込むこと」がそのカギになるとしている。
そして、それを修得するためには、ハーバード大学形式のケーススタディで有効としている。つまり、ある企業のケースを深く読み、自分が経営者となりきり、戦略を考えること(=対象に棲み込むこと)で自分のものにすることができるからとしている。

僕の通う大学院もケーススタディ形式なので、このあたりの結論は少し物足りなかった。
ケースの先には、現地調査、テストマーケのような実験、疑似体験を積むことが必要となると思うのだが、あまりそこに触れていなかったですね。
それでインサイトを得やすくなることはなるけれど、僕としてはもう一歩先を提示してほしかったな。
| 読書(経営学)| 11:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
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