b10038「ドイツ グリーン・ツーリズム考」 農業の将来像
僕らがぴたらファームでやろうとしている農業の参考になるかと思って読んだみた本。

東京農業大学の出版会の刊行で、ドイツのグリーンツーリズムの博士論文を書籍化したものだが、非常に参考になった。

ドイツでは、日本より先行して、農家が生産だけでなく、グリーンツーリズムや動物糞のバイオマス等の自然エネルギー生産で収入を得られる仕組みになっている。それが社会全体が後押しをしていて、末端の農家が知恵を絞るという形になっているようだ。

本の中で主旨がまとめられていたので引用

p.142
ドイツのグリーン・ツーリズムの特性を総括する。
第一が、農家支援のための農業政策が環境政策へとシフトし、農業政策と環境政策の融合が進んだ結果、ヨーロッパ型の多面的農業と牧歌的な田園景観が形づくられたことである。
第二が、グリーン・ツーリズムの推進組織が政府や農家との連携でユーザー志向のマーケティング方策を積極的に取り入れ、新たなツーリズム市場が確立された結果、これまでの農家の片手間仕事のサイドビジネスが主要な収入源へと成長したことである。
第三が、農産物の生産者としての農家が、独特の田園環境を資源として活用する農村起業家へと変身し、経営センスに磨きをかけ農村振興を牽引したことである。
それぞれが時代のニーズに合わせ、影響し合いながら好循環でグリーン・ツーリズムを発展させ、新規雇用を生み出す田園ビジネスが誕生したのである。


農業は生産だけでは収益を確保することが難しい。
ぴたらファームでの活動も、グリーンツーリズムに舵をとりながら進めていく必要があると確信を得ました。
| 読書(農業)| 09:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10031「リンゴが教えてくれたこと」 ☆☆☆
これまで農業関係で読んだ本で一番面白かったし、一番ためになりました。お勧めです。

木村さんは、農作業中の農薬を浴びることへの危機感から、無農薬無肥料でのリンゴ栽培を始められたが、成功するまでになんと10年をかけている。
その間の苦難と、それでも粘り強く続けていこうとする強さが、前半に描かれている。かなり胸が熱くなる。

後半は、その10年で得た自然農法(木村さんは自然栽培としている)について、マメ科植物の利用、成熟肥料、小麦や大麦による土壌改良、土壌温度の低い層の壊し方等について、惜しみなく披露されている。

僕は木村秋則さんを尊敬します。こういう強い志をもって、それでいて、おおらかな人になれたらいいなと思います。

| 読書(農業)| 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10030「茶のサイエンス」
今年になってから無農薬無化学肥料のお茶栽培に関心をもって、実際に畑に行ったり、農家さんと繋がりができるようになったこともあり、知識の補充のために読みました。
読んでいるうちに付箋だらけになりましたが、これ、図書館から借りた本だったわけです。(しまった。)

お茶の残留農薬については収穫前は農薬をまかない期間を決めているので心配に及ばないとの記載があった。(p.186)
先週末伺った無農薬無化学肥料の茶農家の杉本さんは、そもそも、無農薬にしたのは、消費者のためというよりかは、農薬をまいている自分たちの健康が心配になったからとおっしゃっていたが、まぁそういうことなのかもしれない。

無化学肥料をまくのは、物質循環を考えた場合に、茶の収穫により栄養分が外に持ち出されるから、それを入れ込まなければならないのだという。(p.106)
このことについて杉本さんの長男のエイゴさんに伺ったら、それは畑を閉鎖系として考えているからそうなるんだと言っていた。雨が降って、水が流れれば、そこで養分が入ってくるでしょう?と。
確かにそうですね。それから、不足分はお茶農家は干し草を堆肥として入れ込んだりしているみたいですね。
無農薬無化学肥料農業について、科学的に説明できればとも思うけれど、これは少しずつ勉強していきたいところですね。


| 読書(農業)| 11:11 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10029「ニンジンから宇宙へ」 有機農業のバイブル本 ☆☆☆
弟に勧められて読んだ赤峰さんの本。
近代農業では、N,P,Kの養分を野菜を効率的に与えることのできる化学肥料が、実は虫を呼んでしまい、そのために殺虫剤を撒かざるをえなくなる。
そもそも、虫がやってくるのは、植物に一部の栄養が過多になることを自然の力でもとに戻すための作用であるということ。虫は自然の状態だからやってくるのではなく、むしろ不自然な状態だからこそ、いったん植物の葉などをかじることで、正常な状態に戻そうとしているのだ。
その虫を退治すれば、事が済むと考えてしまうのは、愚かなことだということがよくわかった。

また、有機肥料であっても、肥料が未成熟であれば、毒になるということも目から鱗だった。
アンモニア態の窒素を(未発酵の堆肥)は、一か月かかって亜硝酸塩に変化するけれど、この状態のままだと動物の血液中では酸欠をもたらすということだった。その後、さらに硝酸化成菌の働きによって、ようやく肥料として利用可能な硝酸塩になるということだ。
だから未発酵、未成熟の肥料を使った有機農業はむしろ危険なものになるということだった。

若干、科学的なところに欠けるところがあったりするものの、有機農業に興味のある方にはバイブル的な本と言えると思います。

| 読書(農業)| 22:02 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10020「田舎力」 地域ブランドの形成
地方で経営的に成功している農的取り組みから、何が成功要因なのかをまとめた本。
長崎の離島・小値賀村、ゆずで有名な高知の馬路村、コウノトリを使った有機農業で脚光を浴びている豊岡市の取り組みを紹介している。

どこの成功事例も、国や県が行ったものでもなく、またコンサル会社が企画したものでもなく、地元から生まれたものだ。
若者が離れていくような地方でもアイディアによって魅力のある取り組みを行うことができる。
それは、どこでもあるようなありきたりのものでなく、地域性があり、都会の人が共感してもらえるようなものにしていく必要がある。
ブランド化のためには、馬路村のようなプロモーションも有効だ。
グリーンツーリズムでは先行しているヨーロッパから農村デザインのセンスのよさを身に付けた事例もあった。
筆者は成功例の構造を5つ(発見力、ものづくり力、ブランドデザイン力、食文化力、環境力)にまとめている。

都会の人が地方で実際に農体験をしたいと考える理由として4つ挙げている。p.127
1.安全志向の高まり
2.グルメでの蘊蓄を楽しむ人が増えた
3.ロハス、スローフード等の環境や健康、自然を志向するムーブメントが広がった
4.健康志向

自分自身を振り返ってみても確かにそういうことが言えると思う。

この本での発見は、
・ものづくりの重要性を掲げていること。質の高いものをつくっていくことが大事だということ。筆者が世代が上の男性だからか、やたらと女性の感性で引き立てることが重要としていたが…(笑)
・食文化の発信としてはテキスト(内容理解)と現場のワークショップを組み合わせる形がよいということ。確かに、この前参加したツリーハウスプロジェクトの間伐ワークショップも両方が入っていて、理解がしやすかった。

ということで今後の参考になりそうな本だった。

| 読書(農業)| 10:21 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10016「ぼくらは農業で幸せに生きる」 経営効率を高めた農業 ☆☆
ビオファームの松木さんの農人日記(4/3)で紹介されていたので読んでみた。

農業生産法人サラダボウルの田中進さんの書かれた本。
銀行と保険会社を経て、そこで体得した経営手法を農業に適用していったことで、サラダボウルが組織としてきちんとまわっていくことを記されている。
この本を読んでいて思いだしたのは日本アグリマネジメントの松本社長の話。松本さんも、この本の田中さんと同様に、農業に法人として新規参入して、そこに企業の経営手法を使って効率化させていた。

効率化をさせていけば、儲からないという農業でもきちんと結果を出せることを示されている。しかし、その効率化はトヨタの工場のような、細かなコスト削減、効率化によって、改善されて、なしえているものである。

農業は自然に左右される部分が非常に大きいけれど、やりようによってはそうしたリスクを最小化することができる。
そのためには、あらゆるものをデータとして残していき、その変化によって何かの要因が生じていないか、今後何が起きるのかを予測して対応していくことが重要のようだ。
自然との知恵比べ、そこに大きな面白みがあるようである。
農業で成功している人は、その知恵比べを楽しんでいる人が多いように思う。
農業は体力と知力をすべて使える稀有な仕事なのかもしれない。

| 読書(農業)| 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10015「ゼロからでもできる農業のススメ」 コンパクトにまとまっている新規就農本 ☆☆
タイトルどおり、どういうステップを経て、新規就農することができるのかがわかる本。新書版で手軽で読みやすい。
| 読書(農業)| 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10009「半農半Xという生き方」 21世紀のライフスタイル最前線 ☆☆
今度、著者の塩見直紀さんの講演会を聞きにいくことになったため、読んでみました。
半農半Xとは、自給自足的な小さな農を行いながら(半X)、自分の才能を活かして一定の生活費を得る(半X)ライフスタイルのこと。
ライフスタイルのあり方は、農村を舞台としているため、自然と共生するサステイナブルなもので、オープンハートで人とつながっていくことを好むようなものになるようだ。

このライフスタイルが20〜30代に受け入れられているというのもうなずける話だ。僕にとっても自分の価値観に適合するし、そもそもその半農半Xというライフスタイルを自分が実践していく可能性が大である。

農や自然と一体となって、自分の能力を使って、自分らしい生活を営んでいくことができる人は、皆そうした生き方を志向していくだろう。
ただ、それはみんなができるようでできるわけではない。というのは世の中は、2次、3次産業がまわって成り立っているから。消費文化がなくならない限りはそうした仕事に従事していく人たちは存在する。
半農半Xができる人、できない人、そんな格差がそのうち出てくるのかもしれないと漠然と感じた。
というのは、半Xは人に依存せず、自分の能力で生きていくものを必要としているから。
(同じことが、場所を選ばずに働くというノマドスタイルにも言えることだ。)
半農半Xにしても、ノマドにしても、人があこがれるようなカッコいいライフスタイルと認識されるようにこの先なっていくと思う。
| 読書(農業)| 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10007「夢で終わらせない農業起業」 ☆☆
甘い話ばかりでなく、新規就農の実態を書かれた本。
いろいろと読むと、全体像がきちんと把握できるようになります。

新規就農がうまくいかない理由として3点挙げられています。
1.農地や機械を無理して購入すること
2.栽培技術を持たずに就農してしまうこと
3.土地入手に固執するあまり、希望しない土地に就農してしまうこと

固定資産をもちすぎること、技術力や生産力がないことがやはり致命的なようですね。

| 読書(農業)| 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) |

b10006「新農民になろう!就農計画の設計と実例」 わかりやすい新規就農のポイント ☆☆☆
前半にカラー写真をふんだんに使って新規就農の事例が紹介され、後半では農業の生産・販売等の注意点が記載されている。
新規就農を考える人にとって、とても読みやすく、全体をつかむのには非常に参考になる本だった。
何事も情報をつかんでいくことは大事ですね。

| 読書(農業)| 21:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
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