エコを支える新たなお金〜市民出資・市民金融が拓く持続可能な社会のシンポジウムに参加
東京国際フォーラムのシンポジウム「エコを支える新たなお金〜市民出資・市民金融が拓く持続可能な社会〜」を聴いてきた。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10818

なかなか興味深い内容のシンポジウムだった。

シンポジウムは環境省が行ってきたエコ・コミュニティ事業の公開報告会として行われた。

これまで国や自治体が主体になって行ってきた開発ありきの計画には限界が見えてきており、より地域の資産を活かした地域づくりを進めなければならないという背景がある。
コミュニティのレベルで地域社会づくりを進めていくには、市民(住民)→コミュニティファンド→NPO等の環境コミュニティビジネスという関係において、資金・人・物・情報・知恵の流れが出てこなければならない、という前提がある。
発想として、地域レベルでならわかるが、国が敏感に感知して、2年がかりでまとめたのは素晴らしいと思った。
http://www.env.go.jp/policy/community_fund/index.html


多くの場合、国や自治体というものは権力の庇護のもとにすべてをコントロールして、地域の特性など無視して一様にしてしまうものだけど、ここでは地域の特性を認めた上で、コミュニティレベルでの自発的な活動を支援するための仕組みや制度づくりに力を入れている。
ただ、今回は事例として、実際に経営に詳しい専門家の助言などを仰いで、コミュニティビジネスの支援も行ったそうであり、そうした支援がなかった場合にうまくまわっていくかも課題だと環境省の方は言っていた。

このシンポジウムでは、主に各地のコミュニティファンドの事例が出てきて、ファンドが支援するコミュニティビジネスも紹介されていた。

NPOグリーンエネルギーの三上享氏の話が理路整然としていてわかりやすかった。
コミュニティファンドによるコミュニティビジネスは、
・お金の出し手のインセンティブ(参加している意義)
・キャパシティ・ビルディング(お金の有効な利用)
・市民感覚の運営
が必要だとしていた。

コミュニティビジネスは
・地域資源の利用
・地域課題の解決
・地域を元気にする
ものであり、共感・信頼・希望を生み出すものにならなければならないとしていた。

また、コミュニティビジネスへのサポートは、
・地域が共同連携していくことが重要であり、地域のつながりも資本になるだろうとしていた。

また、冒頭には環境ビジネス・イノベーターの見山謙一郎氏が
・環境問題に向かうということは、新たにドアを開くようなものであり、自分の人生での中できっかけをつかむことであると言っていた。生き方としての「環境」というようなことを言われていた。
確かに、環境問題はとても複雑で大きな問題であり、それに取り組んでいくというのは、人生という複雑で大きな問題に向かっていくということと同じようなことなのかもしれないと思った。だから、環境を扱っている人は、前向きな人が多いのかもしれない。

コミュニティビジネス支援のために必要とされることとして、三上氏は6つあげていた。
・コミュニティビジネスのハンズオン支援
・マネジメントする人材の育成(全体を見る地域マネジャーとサポートして現地を見るプロセスマネジャー)
・地域のステークホルダーが合意形成する場
・コミュニティビジネスと金融期間のマッチング
・市民出資を効率的に効果的に行う仕組みとツール
・支援財源

コミュニティファンドがどれだけ、コミュニティビジネスにかかわっていくのか、資金をどのように調達するのか(疑似私募債、非営利等)は、それぞれの事例によって変わってくるということだった。

何はともあれ、勉強になったし、僕も早くこうした活動にかかわっていきたいなって思ったよ。


(参考)
○未来バンク
http://homepage3.nifty.com/miraibank/

○ap bank
http://www.apbank.jp/

○コミュニティ・ユース・バンク momo
↑若い人たちで運営されているようであり、好感がもてた
http://www.momobank.net/

○NPO法人 グリーンエネルギー青森
http://www.ge-aomori.or.jp/

○見山謙一郎さん
週刊ダイヤモンドの環境コラム
http://diamond.jp/series/miyama/bn.html

対談「ソーシャルビジネスの次のパラダイムは何か」
http://www.mri.co.jp/NEWS/magazine/local/2009/__icsFiles/afieldfile/2009/03/09/20090223_cpd04.pdf>>
↑考え方がわかりやすいし、前向きでよいですね。
>>環境というのはいろいろな分野がかかわってくるので、さまざまな人とつながれるし、多様な視点から問題に対応することができる。ただ、環境という言葉には固定的なイメージがあるので、思考停止になってしまうため、あえて環境という言葉を使わないほうがよいのかもしれない。
>>これからは考える時代となる。これまでは思考停止にあっても生活ができたが今後はそうはいかなくなる。
>>社会のなかでひとりひとり何かできることがあり、それが役割となる。自分の役割をクリアにすることが大事。その結果、転職やその職にとどまるといったことを選ぶことになる。
| 環境関連のニュースなど| 21:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
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