b09035「マルクスは生きている」 平易なマルクス入門 ☆☆
大学院の自主勉強会で今日扱った指定本。
こうでもしなければ、恐らくマルクスに関係する本など、読まなかったに違いないが、読んでみると案外面白かった。

まず、マルクスが唯物論と弁証法的な考え方を有していたという点。

科学の発展も、<<すべてのものに歴史があり、すべてのものが関連しあうという点で、たいへん弁証法的ですし、また、人間の生命も、人間の精神も、物質であるDNAと蛋白質、脳髄・神経細胞を基礎にして解明できるという点で、きわめて唯物論的であることを大きな特徴としています>>p.51 とあり、マルクスの考え方の影響を受けている点は驚きだ。

マルクスは資本主義の問題として、「外的な強制法則」がある点を挙げている。
<<資本が剰余価値への渇望につき動かされて、労働者に長時間労働を強いるなどの過酷な搾取をおこなうことを、資本感個人の善意・悪意をこえた資本主義経済の仕組みの問題ととらえ>>p.102

<<マルクスは、労働組合の組織と運動の正当性を主張した最初の社会主義者だったし、利潤第一主義の横暴から労働者や国民の利益を守る社会的な共生、すなわち「社会的ルール」づくりの重要な意義を理論づけた最初の社会主義者でありました。>>p.103

ここでリバタリアンであれば、市場経済に任せるには、必要最小限の社会的ルールをつくる必要があるのだとするところだろうが、マルクスはこれを計画経済の話に振る。

<<社会主義・共産主義の社会では、経済の計画的な運営が、経済活動の基本的な特徴となり、調和のとれた経済発展を保証する力となるでしょう。>>p.162

勉強会ではこの計画経済が、雇用される側のモチベーションを奪ったために失敗したのではないかという点が挙げられた。また、ハイエクが言うところの、計画することで正しいものを導き出せるわけではないという考え方もあろう。
| 読書(経済学)| 23:36 | comments(1) | trackbacks(1) |
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