b10022「出現する未来」 断絶から一体感へのベクトルの変更
P. センゲ,O. シャーマー,J. ジャウォースキー,野中 郁次郎,高遠 裕子
講談社

勉強会用に読んだ本だったが、著者の一人にピーター・センゲが名を連ねているから、これはてっきり経営学の組織論の話なのかと思いこんでいた。
読んでみて、(冒頭は久しぶりにこういう本を読んでとっつきにくかったわけだが・・)実は哲学をベースにした本であり、それも対話ベースで書かれていて、これはかくあるべし論ではなく、・・・ということではなかろうか?的な話の進め方になっている。

ジョセフ・ジャウォースキーの文明から完全に外れた自然の中でのソロ活動の体験記が面白い。文明の中での習慣を捨てて、自然に合わせた生活を数日間行っていくなかで、彼は自然や動物と一体感を得ることができるようになるのである。

この「一体感」というのがこの本のキーワードである。それに対応する反対の言葉が「断絶」である。
科学技術の進歩によって、僕らは生じた問題を解決することができるようになった。
例えば農業生産の収量増のための化学肥料や農薬・・・。
でも、それは根本的な解決になっておらず、対症療法的な解決手段でしかなかった。
対症療法的な解決手法に、依存してしまって、全体像がつかめなくなった。また、構造の複雑化が拍車をかけてしまった。

だからこそ、「一体感」のもてるビジョンを見つけ出し、みんなが共創できるような状況をつくりあげなくてはならないのだ、というのが筆者たちの考え方だ。
それをU字理論としてまとめているが、結局、この本では頭で考えて導き出す論理的な解決手法では限界であり、誰かがそれをトップダウン的に、あるいは組織の旗印として掲げるというやり方ではいけないのだとしているから、理論が先にありきということではないのだろう。

必要なことは、やるべきことを見出し、その価値観を共有できる人たちと一緒に、創りだしていくことなのだろう。

僕はこれを読みながら、今行おうとしているお茶畑再生プロジェクトやファームプロジェクトもまったく同じことなのだろうと思ったわけです。
断絶から一体感を取り戻すための活動であり、それはビジョンに共鳴した人たちが共創していくものであるという点で。

| 読書(その他)| 10:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
Comment








Trackback

Entry: main  << >>

Category

Search

Entry

Comment

Archives

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode