北アルプス縦走(上高地→蝶→常念→大天井→燕)
7月17日から19日の三連休で初めての北アルプスに行ってきました。

16日は仕事を終えた後、新宿から夜行バスに乗って、上高地へ。
新宿は蒸していて、たくさんのバスが次々にやってくる。
僕らと同じようにザックを背負った登山家たちがバスに乗り込んでいく。
バスは普通の観光バスと基本的に変わらず、熟睡など期待できない。
それでもうとうとを繰り返しながら上高地着。

7月17日(土)
上高地から梓川沿いを上流に向かって歩いていく。
上高地はヨーロッパのアルプスの山岳景観をそのままもってきたような風景が広がっていた。
梓川の水のやや青みを帯びた透明さにも驚いたし、そこに屹立している穂高の山の急峻さにも驚いた。
1時間半ほど歩くと徳沢。氷壁の舞台と書かれているが、小説の氷壁はとうの昔に記憶の奥底に沈んでいて思いだせない。好きだったNHKのTVドラマでは上高地は舞台ではなかった(代わりに僕は三つ峠に行ったわけだ、小説では三つ峠なんてでてきたんだろうか?今更ながら気になる)。少なくとも氷壁のドラマは僕が山に再び登るきっかけになったわけだ。




 








徳沢から、長塀(ながかべ)尾根にとりかかる。
ここまで、たくさんのカラフルな登山者たちと歩いていたわけだが、この尾根はマイナーなのかほとんど人がいない。
ちなみにこのコースは、山と渓谷2008.7の「森林限界を超えて」で紹介されていたわけで、森林限界をずっと歩けるものかと思いきや、そんなことはなくて、登り4時間はひたすら樹林の中を歩いた。
景色も見えないので、ザックが重ければ苦しい登りである。僕と妻は出てくる植物などをいちいち観察しながら登っていたので、その点、気を紛らわすことができた(おかげで、スローペースだったが)。







4時間登って樹林限界を超える。すぐに蝶ヶ岳のピーク。
槍、穂高の山並みが梓川の谷向こうにそびえていて、その前方にもくもくとした雲が流れている。
ピークに寝転がって、そんな景観を見ていると疲れが癒えてくる。
しばらくすると、雷の音が突然する。
あわてて、今晩の宿の蝶ヶ岳ヒュッテに入る。
ヒュッテであてがわれた寝床で、13時くらいなのに昼寝を決め込む。
そうこうするうちに眠気がやってくる。外は雨。
夕食の時間17時過ぎに起きると、雨はやんでいて、山小屋には登山者たちのカラフルな雨具が干されていた。雨が降っているのをちゃんと見ていなかったか ら、ちょっと、キツネにつままれたような思い。

夕食に呼ばれて、そそくさと食べ終わる人を尻目に最後まで食堂に居残ってごはんをのんびり食べる。隣の席には、長塀尾根を抜きつ抜かれつ一緒に登った女性の単独登山者と一緒になる。旦那さんが仕事で忙しくなって一人で来たとのこと、コースも同じだった(そして、下山まで僕らは抜きつ抜かれつという感じだった。)

夕食後に外に出て、槍・穂高の展望を楽しむ。谷から雲がわきでて、ガスとなってこちらの尾根に吹き付けてくる。その合間に迫力のある槍・穂高が垣間見える。







朝、4時半には起きて、朝日が昇るのを眺めにいく。
今日はすばらしく快晴。
昨日、見え隠れしていた槍・穂高も全貌を表している。
景色を眺めていたせいで、5時の朝食には定員オーバーで間に合わず、5時半から朝食をとって、そそくさと山小屋を出る。
少し歩いては、山の写真を撮って、また少し歩いてという感じ。
自分がこの山道を歩けることの幸せ感に包まれる。
常念岳手前に登りあり。
その前の休憩で、大福餅とどらやきを食べたせいで、身体にブレーキがかかって、登りがきつかった。
常念岳からは長い下り。(逆の登りは大変そう)
常念小屋まで一挙に下る。途中、ガレたところもあって、足元用心。











常念小屋からは、トレッキングといった趣で、山の中腹につくられたアップダウンのある巻き道を歩いていく。
高山植物も咲き乱れて素晴らしい。
槍・穂高側は相変わらず晴れ渡っているが、安曇野側は雲がもくもくと湧いている。
その雲が稜線のあたりで、槍・穂高パワーと拮抗して、逡巡している。
まるで、雲の波打ち際が稜線上にあるみたいで、面白い眺め。















そうやってのんびり歩いて14時頃、大天荘に到着。
気持ちの良い感じの山小屋だ。
相部屋はちょっと狭い感じはあるけれど、共有スペースが広く、食事も美味しく、食堂からの眺めも素晴らしい。
水は貴重で、雨水と沢水を使っているらしく、洗顔禁止にはちょっと驚いた。冷たい水で軽くタオルで拭くくらいにする。
夕刻の景色はすばらしく、テントサイトの脇に座って、のんびりと妻と話をする。なんとも優雅な夕方だ。

朝ごはんは4時半。朝日が昇ってくるのが食堂の窓から眺められる。なんとも贅沢である。こういうのはお金でははかることはできない。
5時過ぎには出発。小屋から燕(つばくろ)岳までの稜線が朝の淡い光に浮かび上がって美しい。
稜線上には涼やかな風が吹いていて、とても気持ちよい。
右手には八ヶ岳の山並みのさらに右に富士山が浮かび上がってきた。
燕岳はの稜線は、独特の岩模様。
まるで燕の尾を連想させるような岩のために燕岳というんじゃないのかなとも思った(※真実は、春の残雪の形が燕に似ているから燕岳だそうだ。)。
燕山荘はヨーロッパ・アルプスのリゾートにでも来た雰囲気がある。
広がりがあって、空が伸びやかに広がっていて、しゃれたロッジと岩の峰々が広がっているところが。登山者も帽子から靴下までカラフル。
燕山荘にザックをおいて、最後のピーク、燕岳をアタック。
なんともいい山である。なんで百名山から漏れてしまったんだろう、恐らく104位くらいか(適当だけど)。
燕岳からコースタイムを大幅に縮減する2時間で中房温泉へ下る。恐らく二百人くらいは登山者を抜いたんじゃないかな。途中の山小屋では下界から荷揚げリフト使って揚げられた、名物のスイカも味わったし満足。
帰りは野趣あふれる中房温泉でひと風呂浴びて、穂高駅まで乗り合いバスに乗り、松本駅から特急で帰宅。素晴らしい連休だった。























| 山登り| 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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