最近読んだ本や映画のこと
ファームをはじめてからは、忙しさにかまけて、本も映画も演劇もアートも触れる時間が少なかったけれど、そのなかでもいくつか観たり読んだりしていたので、アウトプットします。

●映画
m10017「白いリボン」ミヒャエル・ハネケ監督 2010/12/25


カンヌ受賞作
第1次大戦がはじまる直前のドイツの村を舞台に、抑圧された状況下で起きる事件を描いた作品。
人間心理にクローズアップして、モノクロで描いている分、余計なものをわざと見せないようにしている。
謎解きの多いストーリーだが、実はこの謎は一度漠然と観たくらいでは解けない。
解くことができない謎を用意することで、観た人のなかで簡単に消化されることを拒んでいる。
一体なんだったのだろう?と社会、宗教、政治の背景、さらには村人たちの心理を考えていかざるをえない。
そのなかで何か普遍的なもの(抑圧と悪意と暴力の発露の関係)を見出すに至れるのかもしれない。
僕はずっと、カーリーの事件の真相を考えていて、このいったりきたりを繰り返している。
ネット時代では誰か彼かが回答を用意してくれていたりするのだが、この映画に限っては回答がない。
つまり、9割9分の観客は謎であることはわかっても謎が解けていないということなんだよね。
それにしても、ここまで観客を考えさせる映画はないように思う。


m10016「ノルウェイの森」トラン・アン・ユン監督 2010/12/23

映像に心理描写を重ねたのは監督らしいところだったのだろうが、原作を忠実に追い過ぎたような気がした。
原作がこれだけの名作だと、既に観客は自分のノルウェイの森をもっているから、
それとの違いを明確にしたものにするか、それ以上の世界観を提示するかしないと苦しいね。
悪くない映画だけど、もう一度観たいかと言われると、クエスチョン。


●読書
b10037「ハーバードの「世界を動かす授業」」リチャード・ヴイートー 徳間書店

各国の歴史や社会的状況、政策を、全体像として眺め、戦略が適切かどうかを見極めようという壮大なハーバードの授業。
日本が郵便貯金により国として投資資金をつくり、必要な産業に集中投下していたという分析は分かりやすいです。


b10036「アラスカ 風のような物語」 星野道夫 小学館文庫

アラスカの厳しい自然のなかでは、動物たちの存在が大きくなり、また人もひとりひとりの存在が強くなると感じられた。
星野さんの自然や動物、人への温かいまなざしがよかった。


b10035「Natural Food 自然の野菜は腐らない」 河名秀郎

b10034「南の島のティオ」池澤夏樹 文春文庫

b10033「夏の朝の成層圏」池澤夏樹 文春文庫 (再読)


●アート
「ゴッホ展」国立新美術館
「陰翳礼讃展」国立新美術館

| 日々の泡| 08:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
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