最近読んだ本のメモ
m11014「斜陽」太宰治
時代の変化の中で没落していく貴族を描いた作品。
時代の中での代々守ってきた家柄が崩れていって、自己の意味を模索して悩んでいるのは、太宰治その人の悩みなんでしょうね。

m11015「明日の広告」佐藤尚之 アスキー新書 ★★

m11016「明日のコミュニケーション」佐藤尚之 アスキー新書 ★★★

m11017「実存と構造」三田誠広 集英社新書 ★★★
 絶対的な権力がなくなって自由が与えられて、さてどう生きるか考えたところで実存という考え方が出てきた。カミュやカフカはそこから文学を展開していった。一方で構造主義は実存主義における個々人の生き方の模索も実は歴史上では伝説や神話の形をとりながら繰り返されているものであり、そうしたパターンを捉えて生き方を考えていけば、個人の悩みだって脱却できるはずだよという考え方のようだ。
 三田先生の文章はとてもわかりやすいので、とってもお薦めです。実存と構造からカミュ、カフカ、フォークナー、中上健次、大江健三郎らの文学作品を座標に落としてくださるので、文学の読み方に新たな視点をいただけます。

m11018「日本は世界5位の農業大国」浅川芳裕 講談社+α新書 ★★★
 日本が農政上、唱えている食料自給率は、農水省の省益を守るためのものであって、日本の農業の足を引っ張っているものでしかないということを看破している。読んでわかるのは、日本の農業には国としての戦略がなく、政治家は票集め、農水省は省益(省の仕事をつくって天下り先を確保すること)が自己目的化してしまっているということ。
そして、生産性を高めている専業農家を後押しする政策をとらずに、兼業農家や年金農家といった人たちに金をばらまくという全く意味のないことを行っているという。
問題とされている耕作放棄地についても、生産性の向上に伴って、農業を行ううえで非効率な土地が放棄されているだけの問題であって、減反政策を掲げながら、耕作放棄地を再生することに予算をつぎ込むのは自己矛盾化していておかしいとする。(なるほど)
一方で、国家戦略がないだけで、日本の農業は世界で競争していけるのだと浅川氏は主張する。そうやって考えると、TPPは日本の農業に競争を生み出すことができてよいのかもしれない。

| 読書(その他)| 21:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
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