人生はビギナーズを観て
 

マイク・ミルズの「人生はビギナーズ」、映画館で見逃してDVDで。
明るいアメリカ映画なのだと思って前半観ていて、その割に淡々としかストーリーが進まないのでこれは駄作かと思いきや、実は「ツリー・オブ・ライフ」のように、主人公の心の移ろいを丁寧に映し出している映画であることに気づいて、そこから感情移入して、最後には深く感動してしまった。
映画の中では心情を表すところでピアノが静かに流れていて、この効果が素晴らしい。
写真、絵などの挿入もとてもきいている。

主人公の喪失感と孤独感はかなり強くて、30代の後半になって家族もいて満ち足りているといっても過言でない今の僕には、その感情をすんなり思い出せなかった。多分、この映画、20代の後半に観ていたら、自分への問いかけの映画になっていたかもしれない。
人との関係がうまくいかないようにしか、ふるまえない、という悲観的な主人公の性格は、すべて子どものときからの、孤独だけど気丈夫な母親との友人のような関係の中で成り立っているものだ。

なんとも傷つきやすい繊細な主人公の心模様なのだが、だからこそ、人の心の機微がわかるのだと思う。人に心がわからなかったら、周りに対して優しくあることはできない。だから、僕はある時点でビギナーであることも大事なんだと思うよ。

| 映画| 00:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
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